なぜB型事業所の“工賃向上”が重要なのか?
就労継続支援B型(以下、B型)における大きな課題が「工賃(こうちん)」です。
厚生労働省の調査によると、
全国平均工賃は月額約16,000円前後とされており、
決して十分とは言えません。
しかし近年、
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地域資源の活用
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企業との連携
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クリエイティブな活動
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デジタル技術
などを取り入れながら、工賃向上に成功しているB型事業所が増えています。
この記事では、工賃アップに成功しているB型事業所の取り組み事例を5つ紹介します。
どれも現場で実際に成果を出している方法で、
「工賃を3万円以上にしたい」「事業所をもっと成長させたい」
という方にとって参考になる内容です。
第1章 工賃向上のポイントは“3つの視点”にある
工賃を上げるためには、次の3つの視点が欠かせません。
① 生産効率の向上
無理のない範囲で作業効率を改善し、作業量を増やす。
② 付加価値の向上
“安い作業”ではなく、“高単価の商品やサービス”をつくる。
③ 収益構造の多角化
複数の収入源を持ち、安定した売上を確保する。
この3つを取り入れた事例を、次章から紹介していきます。
第2章 工賃向上の取り組み事例5選
【事例①】クリエイティブ商品(アクセサリー・革製品・デザイン作品)の制作
多くの事業所で成功しているのが、
利用者の得意を活かしたオリジナル商品の制作です。
● 取り組みポイント
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ミシン・革細工・刺繍・ビーズなどの“手仕事”は需要が高い
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利用者の“得意”を伸ばすことで品質も向上
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デザイン性のある商品は高単価で販売しやすい
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ECサイト(BASE、minne、メルカリShops)で販路を広げる
● 成果例
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原価300円 → 販売価格1,500〜5,000円
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利用者のモチベーションもUP
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リピート購入されることも多い
● 実際のB型事業所で見られる商品
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革のキーホルダー
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ミニ財布・カードケース
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手編みの小物
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パワーストーンアクセサリー
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動物モチーフの雑貨
「毎日が夏休み。」でも革製品やミシン製品の制作を予定しており、“ファンがつく商品づくり”が可能になります。
【事例②】企業との業務委託(請負作業)で安定した収益を確保
企業と連携して、
長期的な請負作業を受注するスタイルも工賃向上に効果的です。
● よくある請負作業
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シール貼り
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封入作業
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軽作業(組み立て・仕分け)
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清掃(施設内・マンション共用部)
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農作業
● なぜ工賃が上がるのか?
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作業量が安定する
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毎月の売上が予測しやすい
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“稼げる作業”を組み合わせることで単価UP
● 企業側のメリット
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コスト削減
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安定した作業品質
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社会貢献につながる
BtoBの関係を築くことで、長期的な収益を生みやすくなります。
【事例③】動画編集・デザイン制作・デジタル業務の導入
近年急増しているのが、
デジタル分野を取り入れて工賃を上げる事例です。
● 取り組み内容
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動画編集(ショート動画・テロップ入れ)
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サムネイル作成
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画像加工
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SNS運用代行
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データ入力
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Webバナー制作
● なぜ単価が高いのか?
デジタルスキルは市場価値が高く、
1件1,000円〜10,000円の案件も珍しくありません。
● メリット
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PCが得意な利用者が活躍しやすい
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在宅ワークにもつなげやすい
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事業所のPRにも活用できる
「毎日が夏休み。」でも、動画編集・SNS運用・デザインを作業メニューに取り入れることで、工賃3万円以上を目指す仕組みが作れます。
【事例④】地域連携による商品販売会・マルシェ出店
地域と連携して商品を販売する取り組みは、
工賃向上+地域理解の促進の両面でメリットがあります。
● 実施例
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地元のマルシェでブース出店
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社協・福祉イベントでの販売
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道の駅での委託販売
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企業ロビーでのポップアップストア
● 成果が出やすい理由
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高単価の商品が売れやすい
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直接販売するため利益率が高い
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利用者が接客を経験することで成長にもつながる
● 付加価値の付け方
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「障がいのある人の手仕事」という物語性
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商品カードに“作り手の紹介文”を添える
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季節限定商品を展開する
地域とのつながりは、長期的な売上増に直結します。
【事例⑤】“サービス提供”型の収益モデルを導入する
物販だけでなく、
サービスとして売れるものを提供する事例も増えています。
● サービス例
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清掃サービス
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配送補助
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データ整理サービス
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パソコン作業代行
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草刈り・庭の手入れ
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ハンドメイド教室の講師補助
● なぜ工賃アップにつながる?
モノではなく“時間と労働”を提供するため、
安定した報酬を得やすくなります。
しかも、サービス業はリピーターが付きやすいのも特徴。
第3章 工賃向上のために欠かせない“3つの組織体制”
取り組みだけでは工賃は上がりません。
組織として以下を整えることが重要です。
■ ① スタッフの役割分担
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営業担当
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制作ディレクター
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利用者支援担当
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事務・経理
など、業務を明確に分けることで安定した運営ができます。
■ ② マーケティングの理解
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ターゲット設定
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商品の魅せ方
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SNS戦略
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ブランディング
B型でも“選ばれる事業所”を作るためには、必須の要素です。
■ ③ 利用者への「適材適所」配置
本人の得意・苦手を見極めることが工賃向上の鍵。
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細かい作業が得意→ミシン・アクセサリー制作
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コツコツ作業が得意→軽作業
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PCが得意→動画編集・データ入力
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接客好き→販売会・マルシェ担当
“得意を伸ばす支援”が、結果的に工賃アップにつながります。
第4章 工賃が上がると、利用者も事業所も成長する
工賃向上は単なる“お金”だけの問題ではありません。
● 利用者の自信につながる
「自分が作った商品が売れた!」
「ありがとうと言われた!」
これは大きな自己肯定感に。
● 通所意欲が上がる
働く楽しさ・達成感が生まれ、“継続しやすい”。
● 事業所の評価が高まる
地域・行政・関係機関からの信頼もアップ。
第5章 「毎日が夏休み。」が目指す工賃向上モデル
千葉県野田市のB型事業所「毎日が夏休み。」では、
工賃3万円以上の実現を目指し、以下の取り組みを行います。
✔ 革・ミシンを中心とした手仕事の商品化
✔ 動画編集・SNS運用などのデジタル作業
✔ 地域のマルシェ・販売会への出店
✔ 企業からの請負作業の拡大
✔ 利用者の“得意”を伸ばす作業配置
✔ ブランディング・広報の強化
工賃向上は、利用者の生活の質を高め、
「働く喜び」を提供するための重要な取り組みです。
まとめ:工賃向上は“利用者が輝く環境づくり”から始まる
工賃を上げるには、
「売れる商品」「安定した収益性」「利用者の得意」「地域連携」を組み合わせることが重要。
工賃向上に成功した事例の共通点
◎ 得意を活かせる作業を取り入れる
◎ 市場のニーズ(デジタル・手仕事)を理解している
◎ 地域・企業との連携がある
◎ スタッフが役割分担できている
◎ マーケティング視点がある
工賃向上は、
“利用者の人生が豊かになる”
“事業所の未来が明るくなる”
そのための実践的な取り組みです。
「毎日が夏休み。」は、
利用者の笑顔と成長、そして工賃アップに本気で取り組みます。
毎日が夏休み。
住所:千葉県野田市清水68
駒ビル3階2号室
電話番号:04-7197-3038
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