工賃明細を受け取ったとき、最初に目が向くのは、やはり金額ではないでしょうか。
「今月は、これくらい頑張れたんだ」
「もう少し工賃を増やせたらうれしいな」
自分が取り組んだ仕事が収入につながることは、大切な喜びです。
就労継続支援B型事業所「毎日が夏休み。」でも、仕事の成果を工賃につなげていくことを大切にしています。
その一方で、明細の数字だけでは伝わらない変化もあります。
以前より質問しやすくなったこと。疲れたときに休憩を申し出られたこと。初めての作業に、自分から手を伸ばせたこと。
今回は、就労継続支援B型で得られる「工賃明細に載らない成果」についてお話しします。
「通えた」の背景にある、自分なりの工夫
仕事を始める前には、起きる、着替える、持ち物を準備する、家を出るといった、いくつもの段階があります。
体調や気持ちに波がある方にとっては、事業所に到着するまでにも力が必要です。
だからこそ、「今日も通えた」という出来事には、その人なりの工夫や努力が詰まっています。
前日のうちに服を用意しておく。
朝の準備に余裕を持つ。
調子が悪い日は早めに連絡する。
こうした経験を重ねることで、自分が動きやすい条件が少しずつ見えてきます。
欠席した日があっても、積み重ねてきた経験がなくなるわけではありません。
休んだあとに、また通うための方法を考えることも、自分の暮らしを整える経験になります。
作業を通じて「得意の輪郭」が見えてくる
「自分には、できる仕事がない気がする」
働くことに不安があると、そう感じることもあるかもしれません。
けれど、実際に作業を試してみると、思いがけない発見があります。
例えば、パソコンの入力はゆっくりでも、入力内容を丁寧に確認できる。古着の検品では、小さな汚れやほつれに気づける。
ハンドメイドでは、色の組み合わせを考えることが楽しい。
得意なことは、最初から「特技」と呼べる形で見つかるとは限りません。
「これは、あまり苦にならない」
「この工程なら、もう少しやってみたい」
そんな感覚も、仕事を選ぶ大切な手がかりです。
「毎日が夏休み。」では、パソコン作業やEC物販、古着の検品、ミシン・ハンドメイドなどの作業を通じて、自分に合う取り組み方を探していくことを大切にしています。
「分かりません」と伝えられるようになる
仕事で困ったとき、質問することにも勇気がいります。
「何度も聞いたら迷惑かな」
「できないと思われたくない」
そう考えて、一人で抱え込んでしまうこともあるでしょう。
だからこそ、「もう一度教えてください」と伝えられた経験には意味があります。
分からないまま進めずに確認することは、仕事を丁寧に進めるための大切な行動です。
最初は声をかけるタイミングに迷っても、一緒に確認する経験が増えると、相談の仕方が少しずつ分かってきます。
質問できたこと、手伝ってほしいと伝えられたこと。
その変化は工賃明細には書かれませんが、これからの仕事や生活でも役立つ経験です。
自分の疲れに気づき、調整する経験
頑張ることと同じように、自分の状態を知ることも大切です。
集中すると休憩を忘れてしまう方もいれば、疲れを感じても「最後までやらなければ」と無理をしてしまう方もいます。
作業を続けるなかで、「このくらい取り組むと疲れやすい」「途中で休むと、そのあとも続けやすい」といった傾向が見えてくることがあります。
そこで、作業の区切り方や休憩の取り方を相談してみる。
体調の変化を早めに伝えてみる。
自分に合うペースは、実際に経験しながら調整していくものです。
周りと同じ時間、同じ量をこなすことだけを目標にせず、無理が重なる前に相談できることも、大事な成果だと考えています。
誰かに届く仕事が、自信のきっかけになる
EC物販なら、商品の状態を確認する、写真を撮る、情報を入力する、梱包するといった工程があります。
ハンドメイドにも、材料を選び、形を整え、仕上げるまでにさまざまな役割があります。
一つの商品が誰かの手元に届くまでには、いくつもの仕事がつながっています。
そのなかで、自分が担当した工程を終えられたことや、前より取り組みやすくなったことは、自分の役割を実感するきっかけになります。
もちろん、商品がすぐに売れるとは限りません。
結果を待つ間にも、写真や説明を見直すなど、工夫できることがあります。
試して、確かめて、次に生かす。その経験も、作業を通じて得られる成果の一つです。
工賃とともに、自分の変化も大切に
工賃は、働くうえで大切な成果です。収入を増やしたいという希望にも、きちんと向き合っていく必要があります。
そして、工賃明細を見るときには、こんなことも振り返ってみてほしいと思います。
「今月は、自分から質問できた」
「初めての作業を試せた」
「疲れたときに相談できた」
大きな変化でなくても構いません。
うまく言葉にできる成果が見つからない月があっても、焦る必要はありません。
就労継続支援B型事業所「毎日が夏休み。」は、仕事への取り組みと、その人自身の気持ちやペースを一緒に考えていく場所でありたいと思っています。
野田市・流山市・柏市周辺で就労継続支援B型をお探しの方、働くことに不安がある方は、見学の際に今の気持ちをお聞かせください。
工賃につながる仕事と、自分に合う働き方。その両方を、一緒に探していきましょう。
毎日が夏休み。
住所:千葉県野田市清水68
駒ビル3階2号室
電話番号:04-7197-3038
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